
これは“カーフスライサー集”ではない。
この教則を、ただの「カーフスライサーの入り方を集めた寄せ集め」だと思ってはいけません。本作は一度入ったら最後、トラックポジション → カーフスライサー → 股裂き → ツイスター → ハンマーロック → バックテイクという、**地獄のフルコースを相手に味わわせる“悪魔のレシピ”**です。
高本裕和という男。
IBJJFアジアマスター、全日本、ワールドマスター、AJP世界選手権など数々のタイトルを獲得し、試合でのカーフスライサー一本勝ちはざっと30本以上。世間では「カーフスライサーの達人」として知られていますが、正確にはトラックポジション・エントリーの達人です。カーフスライサーが極まるのは、確実にトラックポジションへ入れるからに他なりません。
トラックポジションとは何か。
2000年代にエディ・ブラボーが広めたポジションで、両脚で相手の脚を二重に絡み、下半身を浮かせて自由を奪います。一度入れば、エスケープはほぼ不可能。
なぜ高本は入れるのか。
競技柔術のセオリー上、相手が取りやすいリアクションを意図的に誘発するからです。いくつかのポジションに“釣り針”を仕掛け、上級者ほど無意識に食いつく。本作では、その仕組みがすべて公開されています。
抵抗すら想定内。
相手が必死に逃げても、その動きはすでに読まれている。高本は抵抗パターンを淡々と処理し、最終的にカーフスライサーで幕を閉じる。
世界でも証明された破壊力。
2024年アジア選手権では、タートルガードの名士エドゥアルド・テレスに対し、タートルからトラックエントリー、カーフスライサーで一本。この日、全試合をトラック → カーフで優勝しています。
“地獄のカーフスライサー”という名の理由。
当初は「ハマったら抜け出せないトラックポジション蟻地獄」という仮題でしたが、高本=カーフスライサーのイメージが強いため、**「地獄のカーフスライサー」**となりました。
ハーフガードとの相性。
トラックポジションはハーフガードと足の構造が同じで、トップでもボトムでも使えるシンプルな構造。攻守両対応の無駄のないコンセプトです。
セオリーを無視する強さ。
相手が想定しない戦い方で反応を遅らせ、勝率を上げる。この戦略は、金古選手ですら想像できなかった発想だったと語っています。
バックボーンが異質。
柔道、サンボを経由したスタイルは、純粋な柔術文脈から外れた斬新で奇抜な柔術。トリックスターとして有名なテレスすら術中にはめます。
この教則が向いている人。
人と違うスタイルを持ちたい人、マスター世代でも勝ちたい人、勝率を一気に上げたい人。トラックポジションは着でもノーギでも即、武器になります。
注意:これは危険な教則です。
完全に“大人向け”で、使い方を誤ると相手を壊します。道場では必ずソフトに極めてください。
禁断の書を手に入れよ。
この禁断の教則、「地獄のカーフスライサー」。あなたもぜひ、悪魔に魂を売ってください。